UiPath Chrome Manifest V3拡張機能が22.4にてリリース

(本記事は、英語のForum投稿の日本語訳です。原文はこちらをご覧ください。)

UiPath Chrome Manifest V3 拡張機能が 22.4 にてリリース

背景

Manifest V3 の採用は、Google Chrome の拡張機能プラットフォームが 10 年前に登場して以来、最も大きな変化の1つです。
Manifest V3 を使用する拡張機能は、セキュリティ、プライバシー、およびパフォーマンスの強化を享受することができます。

UiPath Chrome Manifest V3 拡張機能

UiPath は、Google が公開した Manifest V3 標準に準拠した、新しい拡張機能を実装しました。
この新しい拡張機能は公式ガイドに記載の通り、Studio[ツール][UiPath 拡張機能] パネルと、コマンドプロンプトの両方からインストールすることができます。

22.4 で Manifest V3 準拠の拡張機能がリリースされた事で、Manifest V2 の廃止後も Chrome の自動化が問題なく実行される事が保証されます。

従来の UiPath Manifest V2 拡張機能はどうなる?

Chrome Manifest V2 の Google による公式サポートは 2023 年 1 月に終了します。 この時点以降、すべての MV2 拡張機能は Chrome で機能しなくなります(※例外企業あり)。

2023 年 6 月が、エンタープライズポリシーを使用しても MV2 拡張機能が Chrome で機能しなくなる期限となります。

UiPath プラットフォーム (20.10.x, 21.10.x LTS) に対して、近い将来、Chrome 用 MV3 拡張機能を含むパッチをリリースする予定です。

UiPath MV2 と MV3 拡張機能の主な相違点

ユーザー視点での主な違いは、ポリシーで UiPath MV3 拡張機能がインストールされている以外の場合、Chrome で以下のポップアップが表示される事のみです。

image003

これは UiPath MV3 拡張が DebuggerAPI を使用しているためで、正常な動作です。

UiPath Chrome MV3エクステンションの既知の問題点

1) Studio 22.4 で UIAutomation 20.10.x を使用する新しい SAP Fiori ワークフローを作成する場合、下位互換性の問題が発生します。

これらのワークフローは、Robot バージョン 22.4 またはそれ以降のバージョンで実行される必要があります。

根本原因

上記シナリオでは、SAP Fiori セレクタに2つの新しい属性(ui5-colLabelとui5-isempty)が存在します。
これらの属性は、UiAutomation 20.10.x と Robot の古いバージョン(22.4 より前のリリース)を使用した場合、利用することができません。このため、セレクタの探索に失敗します。

2) Studio と Robot を 22.4 またはそれ以降のバージョンにアップグレードすると、「javascript: 」形式のハンドラを持つウェブページ内のボタンについて、クリックのシミュレートが機能しなくなる場合があります。

「javascript:」ハンドラを持つボタンの例

<form action="javascript: window.location.href='FormHandler.html';" method="get" novalidate="true">

根本原因

Google 社の Chrome 拡張機能プラットフォーム Manifest V3 のアップデートにより発生した技術的な制限事項です。

解決策または緩和策

  • UIAutomation 21.10 以降:Simulate の代わりに Chromium API 入力メソッドを使用

  • UIAutomation 21.10 以前:Simulate の代わりに Hardware Events 入力メソッドを使用

ご意見、ご感想、ご質問などございましたら、ぜひお寄せください。

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