中小企業の導入にあたって

閲覧いただきありがとうございます。
中小企業においてRPAを導入する際、その開発はRPAベンダー等々に依頼するケースが考えられますね。
本来RPA(UiPathといってもいいかもしれません)の考え方として、
・業務の理解が深い人が行うこと
・できれば社内で業務ドメインを横断的にRPA開発、メンテナンスするポジションを作ること
というのが望ましい「らしい」ですが、実際に中小企業の場合、
情シス担当との兼務が体制的に求められると思います。
しかし、情シス担当とかは100~300人ぐらいの会社であれば、1~2人ぐらいのところや、下手したら総務などと兼務なんて場合もあると思います。
そのような場合、どのような導入ガイドラインが望ましいと考えますか?

私は「RPA導入でドラスティックに変わることはないけれど、業務を自動化しながら、まずは浮いた時間で、RPAについて学んでもらいながらロボットの導入を増やしていくこと」などをイメージしています。

RPA理解者が社内に増えれば、それだけ「これはロボットにやらせよう」という意識が根付きやすいと思います。

小さく初めて大きく育てるのが大切だと思いますのでROIなどは短期的に求めないものとします。

メリットとしては
1)RPA導入に伴う業務整理による業務のスリム化
2)RPA学習による、リテラシーの向上と業務分析意識の浸透
3)業務時間の短縮に伴う生産性の向上
のように思うのですがどうでしょうか(数字は影響順位)

これは賛成です。というのも、RPA導入でありがちな失敗として「現場が既に従来の仕事でいっぱいいっぱいなのに、追加タスクとしてRPAの導入を押しつけられ、結果として破綻したり頓挫する」ケースが散見されるからです。
どのような形であれ、RPAを導入するために「勉強できる時間」を業務内で作ることは重要だと思います。

以下はあくまで個人的な意見ですが、社員数100~300人規模の会社であれば、1人か2人ぐらいでも「.NET Frameworkでの開発経験のあるエンジニア」を連れてくるのも、初動としてはアリだと思います。
というのも、UiPathは業務フロー部分の構築や細かい調節だけなら非エンジニア(≒現場で業務をやっている人)でも対応できると思いますが、効率的にワークフローを作成したり、変数の設定などはプログラマーが行う方が圧倒的に効率が良く、また精度も上げられるからです。
(これはUiPathに限らず、RPAの一般論として、これからは似たような方向になると思います。開発言語・環境的なスキルはRPAツールによって変わりますが)

ただし、開発はその「連れてきた人」に任せるのではなく、実際に業務を行う人と数人のチームを作って作成していくことで、

  • 出来上がったロボットが業務を行う人の考えているものと違った
  • ロボットの仕組みが全くわからなくて現場で修正できない

といった、「RPAあるある」のトラブルを未然に防げる確率が高くなります。

社内で安定してロボットの運用・メンテナンスをしつつ、小さい修正は現場で対応する仕組みが安定すると、いわゆる「PDCAサイクル」的なものが自然と回るようになるのではないでしょうか。

返信ありがとうございます。
そうですね、全社的に展開する時に、RPAがわかっている.NET Frameworkエンジニアを連れてくるのは効果的かもしれませんね。

段階としては
1)スモールスタートで、効果実証
2)何人かの社内メンターを育てる
3)見込み効果の算出と、エンジニアの導入の検討
4)全社的な展開と体制づくり

こんなステップになるのでしょうか。

体制作りの段階で、エンジニアは効率のいいRPA提供のサポートにまわり、実際には業務に近いRPAチームが率先して行う。

運用・メンテナンスではPDCAサイクルを意識する。

って感じですかね。

中小ではないですが、完全にユーザ部門主導で進めている、という事例を知っています。
こちらの場合、外部に委託してかなりしっかりした教育を施しているようです。
それでも「.toStringは付けるもんだ」という感じで押し切っている状態のようです。

実は私も社内でたった一人のUiPath使いなのですが、もとSI会社にいた経験があってこそ、
務まっていると実感しています。

最低限の知識として

・順次、選択、繰り返し、といったロジックの組み方の基本
・変数と型、配列、DataTable
・オブジェクトとメソッド、関数

この辺りを十分理解できる人材がいれば、務まると思うのですが。
私のところでは、まだそこまでは踏み込めていません。

1 Like

返信ありがとうございます。

そうですね。その程度を理解してもらわないと、辛いところがありますね。
ベンダーからRPAの環境をエスカレーションするのはやはりあまりお勧めできそうにないですね。

ユーザー側から積極的な獲得しようというのがないと厳しいですね。

一方でユーザー側も時間がないからこそRPAを導入したいはずですが、この溝を埋めることができないか悩みどころです。

これについては別スレ立ててみたいと思います。