RPA導入にあたって 提供者とユーザーの 望ましい関係

お忙しいところ、閲覧いただきありがとうございます。
いつも、抽象的なことの質問ばかりですみません。

RPAはユーザー側が積極的に関わってこそ価値があるものだというのは十分承知です。

しかしながら「導入を検討している」企業において「社内に適切な人材がいない」「学習にあてる時間がない」という理由から「システム会社に相談する」というケースも多いかと思います。特に中小企業など。

そのような場合、RPAの仕組みを提供する側としてはどのようなスタンスがいいのでしょうか。
また、RPA導入にあたって企業側に重々伝えておくことやコンセンサスをとっておくこと、RPAと企業がより良い関係になっていく確認すべきマイルストーンなどにはどのようなことがあると考えますか?

今までのシステムと明らかに異なりますよね。
デジタルレイバーですし。

個人的には
・働いたことのないアルバイトを迎え入れたようなものと思ってもらう
・アルバイトで会社の業績は急には変わらない
・アルバイトの成長には時間がかかる
・大切なのはアルバイトに仕事を与えるというノウハウができること
・普通のアルバイトと違うのは辞めない、指示通り、コストが変わらない
・同じところは、仕事をする専用の環境が必要、仕事のブラッシュアップを確認する
・複数のアルバイトに仕事をさせている場合、専門の管理者が必要
・管理者にはRPAのノウハウが必要
・ノウハウ獲得には、学習が必須(要事前知識)

なんかをうまく伝えればいいかなと思いますが、「時間がないから依頼している」会社に「事前に勉強してください」とは切り出せないですよね。現場に対しても負担が大きいし。

要件を整理してRPA導入して利用をサポートしつつ、浮いた時間で学習のサポートという、どちらかというと社内SEとして委託を受けるような感じにならざるを得ないのかなと。
じゃあ、その場合「いつまでに」「どれぐらい」効果があるのだろうか、という明確な数字がとても出しにくいですよね。

このあたりで堂々巡りです。

ジャストミートな回答ではないかもしれませんが。

私は、基本的にはRPAはシステムの扱いでいいと思います。

でも
・要件定義は概要レベルでOK
・開発はアジャイル的なトライエラー
・エラーで止まっても障害扱いしない
というような、ゆるゆるなシステムです。

提供者とユーザの関係の関係と言えば、当社の場合
・要件定義書はユーザ担当
・その他ドキュメントは提供者担当
・RPA開発は提供者担当
・RPAを動かすのと結果の検証はユーザ担当(オーケストレイターを入れてないので)
・トラブル対応は提供者担当
このような感じです。

規模ですが、開発環境1台、本番環境3台
稼働中のプロジェクト38

もっと件数が増えてきた場合、それに応じて提供者の数が増えていく
というのが自然かな、と思っています。

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返信ありがとうございます。

提供者(いわゆる開発サイドと認識しています)は現場の運用には入らないってことでしょうか?
もっとも運用まではサポートするのかもしれませんが。。。

あと、どの程度効率化ができた、というのは作業時間で評価されていますか?

オーケストレーター入れたら、やはり敷居が高くなりますかね・・・

個人的な意見としては、「●ヶ月後に受け入れ側が自力でメンテナンスできるようになっているプロセスが△△%」といった指標を作っておくと良いように思えます。
最初は達成できない可能性も十分あるのですが、それにしても「受け入れ側がRPAを勉強する時間がもっと必要だ」とか「将来的にこのペースで自社のみで安定稼働できるようになるのにどれくらいかかるか」の目処が立ちやすいので。
(あるいは、技術者を追加で雇用するのに、どれくらいの頭数が必要か、みたいな計算もしやすくなります。会社の規模によっては専属の人間を雇うのは難しいかもしれませんが……)

これ重要ですよね。ロボットの作りに起因するエラーに限らず、Webサービスを使っていたりすると、そちら側の仕様変更で動作不全を起こすことも普通にあり得ますから。
そのためにも、性能や納期的な部分でキツキツにせず、余裕をもって対処できる必要があると思います。

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今まで手作業で出来ていたことをロボット化するわけですから、そこの線引きはあまり
変わらないのかなと思います。

ロボットの動きが安定しないうちは、(ロボットの)サポート量も多いわけですが、
うまく安定してくれれば(これが一番難しいんですが)ほぼノータッチになるので、
提供者としては、ロボット導入前の立場に戻っていく、というのが理想です。

幸い私のところでは、作る人と使う人、という関係でうまくやっております。

その通りです。ロボット化前の作業時間とロボット化後の作業時間を利用者に出してもらって、
その差分を効率化できた時間としています。

今年度の目標を適当に2000時間としたんですが、達成できるか怪しいです。

Blockquote
(あるいは、技術者を追加で雇用するのに、どれくらいの頭数が必要か、みたいな計算もしやすくなります。会社の規模によっては専属の人間を雇うのは難しいかもしれませんが……)

このためにも指数を共通認識の元、作成しておく必要はありそうですね。
RPA導入・RPA文化の定着プロジェクトとして、評価し続けるのに役立ちそうです。
そのうえで、予算としてどれぐらいかけられるのかというROIを考える上での基準にもできますね。
人を雇ったほうが効率的って判断になるのか、もう少しRPAの理解を浸透させようとなるのか。

ありがとうございます。

がちがちのシステムというよりも、柔軟な対応が求められることをあらかじめちゃんと伝えておく必要がありますね。

削減で2000時間ですか。
仮に派遣さんに依頼した場合、単価2000円であれば、4,000,000円かぁ。
その業務が5年とすると、2千万円の効率化となりますね。
そこまでに至るのにどれぐらいのコストがかけれるかという評価もできますね。

見えやすい一方で、RPAが安定して動くまではとても泥臭いかもしれないですね。

参考になります。

@kenji さん

的を射た回答ではないかもしれないですが、提供者のスタンスとしては下の記事が結構面白かったですね。(外部リンク)

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