平素より UiPath 製品・サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたび、Firefox 135.0 にアップグレードされた環境において、UiPath の Firefox 拡張機能が正しく動作しない事象が複数報告されております。
事象概要
Firefox をバージョン 135.0 にアップグレード後、Studio 上で Firefox のセレクターの取得や、ロボットによる Firefox の操作を行った際に「ブラウザーと通信できません」や「指定したブラウザー ウィンドウにアクセスできません」というエラーが発生する問題が確認されています。
エラーメッセージの例:
回避策として次の2つの方法を提案しております。
A. Firefox 拡張機能に修正を適用する
B. Firefox の更新を無効化する、あるいは過去のバージョンを再インストールする
対応状況
問題事象の原因を特定し、修正を実施するためのソフトウェアを作成しました。
最新の情報が入り次第、随時本記事を更新いたします。
回避策
A. Firefox 拡張機能に修正を適用する
Firefox 拡張機能を更新することで、本事象を修正できます。
1. [DriverExtensions_v25.2.zip] をダウンロード
2. 任意の場所に解凍 (例: D:\DriverExtensions_v25.2)
3. 管理者権限のpowershellまたはコマンドプロンプトで以下のコマンドを実行
コマンドプロンプトの場合:
"D:\DriverExtensions_v25.2\SetupExtensions.exe" /firefox-policy-offline /silent
powershellの場合:
&"D:\DriverExtensions_v25.2\SetupExtensions.exe" /firefox-policy-offline /silent
4. UIPATH_ENABLE_FIREFOX_135_WORKAROUND 環境変数を設定
コマンドプロンプトの場合:
setx UIPATH_ENABLE_FIREFOX_135_WORKAROUND 1 /M
powershellの場合:
[Environment]::SetEnvironmentVariable('UIPATH_ENABLE_FIREFOX_135_WORKAROUND', '1', 'Machine')
上記の手順により、Firefox 拡張機能が更新され、問題が解消されます。
既存の自動化プロセスに変更は不要です。
B. Firefox の自動更新を停止する
Firefox を134.0.2にダウングレードした後に自動更新を停止する設定を行うことで、アプリケーションのバージョンが上がらないようにすることが可能です。
1. Firefox を開く
2. アドレスバーに「about:config」と入力し、設定画面を開く
3. app.update.auto を検索し、その値を false に設定
4. app.update.enabled を検索し、存在する場合は false に設定
5. app.update.service.enabled を検索し、false に設定
6. Firefox を再起動
今後も引き続き問題の解決に向けて取り組んでまいります。
お客様にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
更新履歴
UiPath_ENABLE_FIREFOX_135_WORKAROUND 環境変数についての記載を追加: 2025年2月13日
Firefox 拡張機能の修正に関する内容を追加: 2025年2月10日
初版: 2025年2月6日