Orchestratorの自動更新ポリシーが適用されるのは、どのような設定のロボットですか?

:white_question_mark: Question

Orchestratorからロボットの自動更新を設定したいです。

ユーザーレベル、グループレベル、マシンレベルの更新ポリシーがありますが、各更新ポリシーが適用されるのはどのような設定のロボットですか?

:light_bulb: Answer

ロボットのインストールモードによって、適用される更新ポリシーが異なります。

サービスモードのロボット

サービスモードのロボットには、マシンレベルの更新ポリシーのみが適用されます。
マシンレベルの更新ポリシーは、更新ポリシーを設定したマシンテンプレート情報を使ってOrchestrator接続したロボットに適用されます。

インストール時に「Unattended Robot」パッケージを選択した場合、サービスモードとしてインストールされます。
ロボットをインストールしたマシンに「UiRobotSvc」(UiPath Robot サービス)というWindowsサービスが存在すれば、サービスモードです。

ユーザーモードのロボット

ユーザーモードのロボットには、ユーザーレベル、グループレベル、マシンレベル全ての更新ポリシーを適用できます。
UiPath Assistantから対話型サインインによってOrchestrator接続したロボットに、対話型サインイン時に利用したOrchestratorアカウントに設定したユーザーレベルおよびグループレベルの更新ポリシーが適用されます。

インストール時に「Automation Developer」または「Attended Robot」パッケージを選択した場合、既定値ではユーザーモードとしてインストールされます。
ロボットをインストールしたマシンに「UiRobotSvc」(UiPath Robot サービス)というWindowsサービスが存在しなければ、ユーザーモードです。

ポリシー間の優先順位

ユーザーモードのロボットは、ユーザーレベル、グループレベル、マシンレベルそれぞれで異なる更新ポリシーを設定できます。異なるレベルで設定されたポリシーの適用順序は、Orchestratorのアクセス権モデルによって異なります。

継承解除設定モデル

スタンドアロン版およびAutomation Suite v2024.10 以前のOrchestratorは継承解除設定モデルです。

優先順位:ユーザーレベル(最優先) > グループレベル > マシンレベル

具体例:
グループレベルで自動更新ポリシーが設定されている場合に、特定のユーザーのロボットを自動更新させたくない場合は、以下のいずれかの方法を取ることができます。

  1. ポリシーが割り当てられたグループからそのユーザーを削除する
  2. ユーザーレベルで、現在インストールされているバージョンを指定した更新ポリシーを設定する

権限の和集合モデル

Automation Cloudなど新しいバージョンのOrchestratorは権限の和集合モデルを利用できます。

優先順位:ユーザーレベルおよびグループレベル > マシンレベル

ユーザーレベルとグループレベルで異なるポリシーが設定されている場合、より新しいRobotバージョンを指定しているポリシーが適用されます。

具体例:

  • ユーザーレベル:特定のバージョン「23.4.5」
  • グループレベル:「バージョン 23.10 の最新パッチ」
  • マシンレベル:「最新バージョン」

この場合、更新ポリシーは次のように適用されます:

  1. サービスモードのロボットの場合:マシン設定のみが参照されるため、「最新バージョン」が適用されます
  2. ユーザーモードのロボットの場合:
    a. ユーザー設定とグループ設定が存在するため、マシン設定は無視されます
    b. ユーザー設定(23.4.5)とグループ設定(23.10の最新パッチ)を比較すると、グループ設定の方がより新しいバージョンを指定しています
    c. したがって、「バージョン 23.10 の最新パッチ」が適用されます

マシン単位かつユーザーモードの留意点

新規インストール時に以下手順で進めると既定値では「C:\Program Files\UiPath\Studio」フォルダーに、マシン単位でインストールされます。

  • カスタム (Enterprise ユーザー/上級ユーザーに推奨) > このコンピューター上のすべてのユーザーにインストール

新規インストール時に以下いずれかの手順で進めると既定値では「%LocalAppData%\Programs\UiPath\Studio」フォルダーに、ユーザー単位でインストールされます。

  • クイック (Community ユーザーに推奨)
  • カスタム (Enterprise ユーザー/上級ユーザーに推奨) > 自分 (現在のユーザー) にのみインストール

マシン単位かつユーザーモードのロボットの留意点として、以下いずれかの方法で更新サービスにOrchestrator URLを設定する必要があります。

  1. Studioインストール時に設定
    新規インストール時または自動更新機能の存在しないバージョン(Studio 2020.10以前)からバージョンアップ時の詳細設定にて Orchestrator URLを指定することで、Orchestrator URLを設定します。
    Automation Cloud内のOrchestratorの場合はhttps://cloud.uipath.com/組織名/テナント名/orchestrator_の形式で、
    スタンドアロンOrchestratorの場合は「OrchestratorパブリックURL(例: https://orch.demo.com)」の形式でURLを指定します。

  2. Studioインストール後に設定
    インストール済みの場合はWindows管理者アカウントとしてUiPath Assistantを起動し、対話型サインインによってOrchestrator接続することで、マシン全体の更新サービスのOrchestrator URLを設定します。
    更新サービスのOrchestrator URL設定後は、Windows管理者アカウントとしてAssistantを利用する必要はなく、Windows一般アカウントでのみAssistantを利用いただいても自動更新できます。
    Windows管理者アカウントでAssistantからサインアウト(=Orchestrator接続を切断)すると、Orchestrator URLが設定されていない状態に戻り、自動更新を利用できなくなります。

マシン単位かつユーザーモードとしてインストールし、ロボットからOrchestratorへ接続する際にプロキシサーバーを経由する場合の留意点として、uipath.configファイルでのプロキシ設定も必要です。
uipath.configファイルの設定後、ロボットマシンのOSまたはUiPath Update Serviceを再起動することで、更新サービスのプロキシ設定に反映されます。

「クライアント コンポーネントを自動更新する > プロキシ構成」

「Robot をプロキシ サーバー経由でリダイレクトする」