記録機能でOrchestratorのストレージ先に保存された実行メディアの削除方法を教えてください

日本 ナレッジベース
1

:grey_question: Question

記録機能でOrchestratorのストレージ先に保存された実行メディアの削除方法を教えてください。

記録機能について：記録機能について

:bulb: Answer

以下の三つの方法がございます。

■方法１
画像ファイルの保存場所から手動で削除します。

●保存場所の確認方法
画像ファイルはNuGetパッケージ保存先と同じで、UiPath.Orchestrator.dll.config の Storage.Location に指定された場所に保存されます。
たとえばデフォルト値の場合は、Orchestratorサーバーの以下フォルダに保存されます。
C:\Program Files (x86)\UiPath\Orchestrator\Storage
上記フォルダ配下のOrchestrator-<テナントKey>\ExecutionMedia\Robot-<ロボットID><ジョブKey>\ScreenCapture.zip ファイルに画像が保存されております。

※実際のファイル名の例
“C:\Program Files (x86)\UiPath\Orchestrator\Storage\Orchestrator-F2BF8CA6-F03B-4D27-B167-9DDB8284F058\ExecutionMedia\Robot-2\d9b12569-3aca-4788-a779-8e4bf0224a30\ScreenCapture.zip”

ジョブページにて、失敗したジョブの画像ファイルを閲覧またはダウンロード後に、
Orchestratorテナントの監査ページに、実行メディアのダウンロード履歴が残ります。
このダウンロード履歴内に、テナントKey、ロボットID、ジョブKeyを確認できます。
※参考画像

image
image1036×714 167 KB

上記画像の保存場所にアクセスし、
<ジョブKey>\ScreenCapture.zip ファイルを削除することで、画像ファイルを削除できます。

■方法２
Orchestrator APIを利用して削除することもできます。
Job IDを指定して、以下APIを実行します。
POST /odata/ExecutionMedia/UiPath.Server.Configuration.OData.DeleteMediaByJobId

Job IDを確認するには、以下API等を利用します。
GET /odata/ExecutionMedia

Orchestrator APIを簡単に実行する方法として、Swaggerを利用することができます。

●Swagger利用方法
1）WebブラウザでOrchestratorにアクセスし、ログインします。
2）同じWebブラウザの新しいタブで、https://Orchestrator URL/swagger にアクセスします。
→上記１番でログインしたユーザー権限にて、SwaggerよりAPI実行できます。
このユーザーには、実行メディア閲覧・削除権限付きのロールが割り当てられている必要があります。
3）ExecutionMediaセクションをクリックして開き、GET /odata/ExecutionMediaをクリックして開きます。
4）「Try it out」をクリックし、X-UIPATH-OrganizationUnitIdに削除対象フォルダーのIDを指定します。
→フィルターIDは「GET ​/odata​/Folders」APIより確認可能です。
5）「Execute」をクリックすると、APIの実行結果がServer response欄に表示されます。

※Swaggerについて：https://docs.uipath.com/orchestrator/lang-ja/reference/managing-logical-resources
※参考画像（GET /odata/ExecutionMediaを実行し、Job ID 11 のExecutionMediaが存在するという結果が返ってきた例）

image
image1064×1317 81.5 KB

※参考画像（POST /odata/ExecutionMedia/UiPath.Server.Configuration.OData.DeleteMediaByJobId のAPIを実行し、Code 204（＝削除成功）の結果が表示された例）

image
image1064×1317 81.5 KB

■方法３
方法２の処理をワークフロー化し、Unattended ロボットより定期的に削除します。
添付のサンプルワークフローをご参考ください。
※サンプルワークフローを開発したStudioのバージョン：v2021.10.5
※ワークフロー中の「targetTime」という変数に目標日時を設定すれば、指定日時以前のメディアのみ削除します。
DeleteExecutionMedia.zip (64.1 KB)