Orchestratorはコールドスタンバイ構成をサポートしますか

:grey_question: Question

Orchestratoの冗長化でコールドスタンバイの構成をサポートしますか。
コールドスタンバイ構成とは本番系の障害発生時に普段は停止している待機系に切り替える方式です。

:bulb: Answer

コールドスタンバイ構成はサポートしております。

構築手順は以下の通りです。(Orchestrator v2020.10以降)

(1)待機系の端末のホスト名を本番系と同じホスト名に変更する場合

本番系の端末のバックアップを取得しておき、障害時に待機系にリストアします。
参考:
「バックアップと復元」

(2)本番系と待機系のホスト名は異なるまま切り替える場合

(1)に追加で下記3点の対応が必要です。
1.Orchestrator URLを変更する
参考:「Orchestrator/Identity Server の URL を変更する」

予め副系側のサーバの設定ファイルを変更しておくことは可能ですが、ガイドに記載がございますようにURL変更の際はIdentity Server データベース内の変更も必要となります。

2.サーバー証明書を変更する
・IdentityServerの設定ファイルに新しい証明書の拇印を設定する
対象ファイル:C:\Program Files (x86)\UiPath\Orchestrator\identity\appsettings.Production.json
変更箇所:Name

・証明書へのアクセス権を付与する
certlm.msc > 個人 > サーバー証明書 右クリック→すべてのタスク→秘密キーの管理を選択し、ローカルマシンのユーザーとして IIS AppPool\Identity にフルコントロールを付与します。
あるいはスクリプトでも同様の設定が可能です。

※補足:環境によっては存在するのがIIS AppPool\Identityでない場合があり、Webガイドの下記スクリプトでは “IIS_IUSRS” を追加してフルコントロール付与しています。

3.ロボット端末側で接続先を変更する