Orchestratorの「切断状態で実行可能な時間」に関する注意事項

:grey_question: Question

「切断状態で実行可能な時間」の設定時間の考え方について教えてください。
最大許容値は 168 時間とのことですが、デフォルトは0時間です。設定時間を長く設定することについてのリスクや設定時間の目安はありますか。

参考:
「切断状態で実行可能な時間」
https://docs.uipath.com/ja/orchestrator/standalone/2021.10/user-guide/security-tab

:bulb: Answer

「切断状態で実行可能な時間 」は、Orchestratorのダウン、またはネットワーク切断によりOrchestratorと接続不可の状態で、
ロボット(主にAttendedロボット)端末でのロボット実行が出来なくなることを防ぐための機能となっております。
最大許容値を168時間に設定すると、切断後最大一週間の稼働が可能となります。

ただし、UiPathロボットサービスを再起動、またはロボット端末のOSを再起動した場合はロボット実行できなくなります。
なお、実行ログは端末側のローカルディレクトリにキャッシュされ、Orchestratorと接続可能になった時に送信されます。
また、実行するワークフロー内にOrchestratorに対して処理(例:アセット取得、APIコール等)を行うと失敗します。

「切断状態で実行可能な時間」を長く設定することのリスクにつき、管理者側は切断状態であることからロボットが切断したと判断したが、
実際はユーザによって実行されていたなどガバナンスにおけるリスクが発生する可能性があります。
また、ロボット切断後に別端末のロボットをOrchestratorに接続し、ライセンスの上限を超えてロボットを想定外に利用してしまうことも考えられます。

設定時間の目安につき、運用上、Orchestratorのメンテナンスを実施する時間を目安にすることをご検討ください。

注:v2022.4より前のOrchestratorでは「切断状態で実行可能な時間 」の記載ですが、v2022.4以降は「ライセンスを検証せずにロボットをオフラインで実行できる合計時間」に名称が変更になりました。

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